第5回 Googleペナルティとは-Google検索ペナルティの3ステップ解決法

Google検索ペナルティとその特定方法

こんにちは。もとまつです。

発明起業家には欠かせない知識として、グーグルコンソールを使ったグーグル検索ペナルティのチェック方法を紹介します。

ウェブサイトの可視性やランキングが急に低下した場合、その原因がGoogleからのペナルティかどうかを知ることがとても重要です。

ステップ1:先ずは、公開URLをテストの実行、注意事項があれば修正

まずはGoogleコンソールにログインし、対象のウェブサイトを選択します。

次に、画面左側にある「URL検査」を選択し、URL検査ツールに移動します。

そこで、検査したいウェブサイトのURLを入力して、「公開URLをテスト」ボタンをクリックしてみましょう。

検査が完了すると、結果が表示されます。

グーグルコンソールのURL検査テスト画面
グーグルコンソールのURL検査テスト画面

「URL は Google に登録されていますが注意事項があります。Google 検索結果に表示される可能性はありますが(手動による対策や削除リクエストの対象でない場合)、すべての拡張機能の対象にはなりません。詳細」などと表示されることがあります。

「URL は Google に登録されていますが注意事項があります」は、必ずしもGoogleペナルティとは限らない。

この注意事項のメッセージは、GoogleがそのURLをインデックスには登録しているものの、何らかの問題が発見されたことを示しています。これが必ずしもGoogleペナルティ、すなわちGoogleによる検索ランキングの意図的な下位への調整を意味するわけではありません。

注意事項には様々なものがあり得ます。これには技術的な問題、コンテンツの問題、セキュリティ関連の問題などが含まれます。たとえば、ページがモバイル非対応である、ロード時間が長い、コンテンツが薄い(低品質)、またはページが安全でない(HTTPS非対応など)場合に、Googleは注意事項を発する可能性があります。

画像では、動画 6 件のアイテムを検出しました(一部無効)とあります。

!動画の>をクリックすると、無効なアイテムは Google 検索のリッチリザルトの対象外です。詳細

とさらに詳しい情報が確認できます。ここで詳細の説明は省略しますが、リンクを辿っていくことで問題解決の糸口がつかめます。

Googleペナルティを探る前には、事前に『公開URLをテスト』の全ての問題を解決しておきましょう。

Googleペナルティの基礎知識

ペナルティは、Googleのガイドライン違反が原因で、サイトやページが検索結果から意図的に排除されたり、ランキングが下がったりすることを指します。

Googleのガイドライン違反の概要

対策の基本:各違反項目の詳細解説
  1. クローキング: ユーザーと検索エンジンに異なるコンテンツを表示する行為。
  2. スニペットマーキングの誤用: リッチスニペットなどの構造化データを不正に使用し、誤解を招く情報を提供する行為。
  3. 自動生成コンテンツ: ユーザーにとって価値のない、自動的に生成されたコンテンツの使用。
  4. リダイレクトの悪用: ユーザーを意図的に誤解させるような不適切なリダイレクトの使用。
  5. 隠しテキストや隠しリンク: ユーザーには見えないが検索エンジンには見えるテキストやリンクの使用。
  6. ドアウェイページ: 特定の検索クエリに対して不自然にランク付けされるように設計された、ユーザーにとってあまり価値のないページの作成。
  7. スクレイピング: 他のウェブサイトからコンテンツを無断でコピーする行為。
  8. 不自然なリンク: 購入したリンクや相互リンクのスキームなど、検索結果に不当な影響を与える目的で作成されたリンク。
  9. キーワードスタッフィング: 不自然な頻度でキーワードをページに詰め込む行為。
  10. 低品質コンテンツ: ユーザーにとって価値のない、またはわずかな変更を加えただけのコンテンツの提供。
  11. 悪質な行為: マルウェアの配布、フィッシング、その他のユーザーに害を及ぼす可能性のある行為。

ここでクイズです

質問:薬機法違反記事を掲載した場合のペナルティは、上記のどれに該当するか? ヒント答えは1つとは限りません。

Google検索ペナルティのイメージ
Google検索ペナルティのイメージ

答え:健康器具を医療機器と誤認させるような内容の記事を多数掲載する場合、Googleのガイドライン違反に該当する可能性がある項目は以下の通りです。

  • スニペットマーキングの誤用 – もし記事がリッチスニペットやその他の構造化データを使用して、健康器具を医療機器であるかのように誤解させる情報を表示している場合、この違反に該当する可能性があります。
  • ドアウェイページ – 記事が特定の検索クエリで不自然に高いランクを得ることを目的としており、実際にはユーザーにとって価値の低い内容である場合、このカテゴリに該当する可能性があります。
  • 低品質コンテンツ – もし記事が実質的にはユーザーにとって役に立たない情報しか提供しておらず、特に誤解を招くような内容であれば、低品質コンテンツと見なされることがあります。

これらのガイドライン違反は、検索エンジンに対してユーザーに誤解を招く情報を提供することが共通の要因となっています。特に健康関連の情報においては、誤情報がユーザーに重大な影響を及ぼす可能性があるため、Googleはこのような内容に対して特に厳しい対応を取ります。

ここで、あれ?悪質な行為は該当しないの?と思いますよね。半分正解です。理由は次のとおりです。

悪質な行為が含まれるケースと含まれないケースを以下に整理します。

悪質な行為が含まれるケース:

  1. 意図的な害の引き起こし:
    • 記事が健康器具を医療機器と誤認させ、その結果としてユーザーが必要な医療を受ける機会を逸するなど、具体的な健康上の害を引き起こす可能性がある場合。
    • 記事が偽の治療効果を主張し、それによってユーザーが実際に必要な治療を避けたり、誤った治療を選択することにより健康を害する場合。
  2. 金銭的な詐欺:
    • 健康器具が高額な医療機器であると誤解させて販売することで、ユーザーから不当に金銭を得る行為。

悪質な行為が含まれないケース:

  1. 情報の誤解のみに留まる場合:
    • 記事が単に健康器具を医療機器と誤認させるだけで、具体的な健康上の害や金銭的な詐欺には直接つながらない場合。
    • ユーザーに誤解を招く情報を提供しているものの、それが具体的な害には結びつかないケース。これには、誤った情報に基づいて購入決定を行うが、それが直接的な健康被害や金銭的な損失を引き起こさない場合が含まれます。

悪質な行為が含まれるかどうかは、その行為の意図と結果によって大きく異なります。ユーザーに実際の害を及ぼす可能性があるかどうかが、この区別において重要な要因となります。

このように、複数のガイドラインの項目でペナルティを受けることになります。

ペナルティの伝播

Googleによるペナルティの適用範囲は、違反の重大性や範囲、影響の大きさに基づいて異なります。ペナルティは以下のように分類されることが一般的です。

ページレベルのペナルティ
  • 特定のページにのみ適用される: 違反が特定のページに限定されている場合、Googleはそのページのみに対してペナルティを適用することがあります。これにより、ページのランキングが下がるか、検索結果から完全に削除されることがあります。
サイト全体のペナルティ
  • ウェブサイト全体に適用される: 違反がサイト全体にわたって広範囲に及ぶ場合、または特定の悪質な行為がサイト運営の基本的な方針として採用されている場合、Googleはサイト全体に対してペナルティを適用することがあります。これにより、サイト全体の信頼性が損なわれ、全てのページのランキングが低下する可能性があります。
関連サイトまでのペナルティ
  • 複数の関連サイトに適用される: 違反行為が特定の運営者やネットワークによるもので、複数のサイトにまたがっている場合、Googleは関連する全てのサイトに対してペナルティを適用することがあります。特に、同一運営者が類似の違反を複数のサイトで繰り返している場合、この種の広範囲なペナルティが課されることがあります。
ペナルティの影響を受ける方法
  • ペナルティは、ランキングの低下、検索結果からの除外、検索エンジンからのトラフィック減少などの形で影響を及ぼします。修正のためには、Googleのウェブマスターガイドラインに準拠して問題を解決し、リコンシダレーションリクエストを送信する必要があります。

ペナルティの範囲とその適用は、違反の性質と重大性によって異なるため、ウェブサイト運営者はGoogleのガイドラインに従い、ユーザーにとって有益で信頼性の高いコンテンツを提供することが求められます。

ペナルティの伝播については、別のページで詳しく紹介します。

ステップ2:Googleのガイドラインの遵守の確認

ウェブサイトの健全性の維持

  • Googleのガイドラインに違反すると、ウェブサイトの健全性が損なわれる可能性があります。ガイドラインに従うことで、ウェブサイトが安全でユーザーフレンドリーな環境を提供していることを保証し、信頼性を維持することができます。

可視性とトラフィックの確保

  • ウェブサイトがペナルティを受けると、検索結果でのランキングが下がり、結果的にトラフィックが減少します。ペナルティを避けることは、ウェブサイトの可視性とトラフィックを確保する上で不可欠です。

ユーザー体験の向上

  • Googleは、優れたユーザー体験を提供するウェブサイトを高く評価します。ガイドライン違反の多くは、ユーザー体験の低下につながるため、これらを避けることは、ウェブサイトの品質とユーザー満足度の向上に直結します。

法的リスクの回避

  • 一部のガイドライン違反は、法的な問題にもつながる可能性があります。たとえば、著作権侵害や消費者法に違反する行為などです。ガイドラインに従うことで、これらのリスクを回避できます。

長期的な成長の確保

  • ガイドラインに沿ったウェブサイト運営は、長期的な視点でのウェブサイトの成長と持続可能性を支えます。短期的な利益を追求するテクニック(いわゆる「ブラックハットSEO」)は、一時的な利益はもたらすかもしれませんが、最終的にはペナルティや信頼性の低下を招き、長期的な損害を与える可能性があります。

ブランドの信頼性の維持

  • ペナルティは、ウェブサイトだけでなく、ブランド全体の信頼性にも影響を与える可能性があります。ガイドラインに従うことで、ブランドイメージを守り、顧客の信頼を維持することができます。

ステップ3:Googleペナルティの特定

Googleペナルティを特定するためには、いくつかの手順とツールを用いることが有効です。ペナルティは主に手動とアルゴリズムによる2種類があります。

手動ペナルティはGoogleのレビュワーがガイドライン違反を見つけた場合に発生し、Google Search Consoleを通じて通知されます。

アルゴリズムペナルティは、Googleの自動アルゴリズムによって検出され、通常は直接的な通知がありません。以下のステップでペナルティを特定できます。

Google Search Consoleの確認

  • Google Search Consoleにアクセスして、[セキュリティと手動アクション] > [手動アクション] セクションを確認します。ここに問題がリストされている場合、それは手動ペナルティを受けていることを意味します。

トラフィックとランキングの監視

  • Googleアナリティクスや他のウェブアナリティクスツールを使用して、ウェブサイトのトラフィックに急激な減少がないか監視します。また、キーワードのランキングを追跡するツールを使って、ランキングに大きな変動がないか確認します。

アルゴリズム更新の確認

  • Googleは定期的に検索アルゴリズムを更新し、これがランキングへの影響を及ぼすことがあります。SEO関連のニュースサイトやフォーラム、Googleの公式ブログなどをチェックして、最近のアルゴリズム更新情報を確認します。

サイトの健全性の確認

  • サイトの速度、モバイル対応、セキュリティなど、ウェブサイトの基本的な健全性に問題がないか確認します。これには、GoogleのPageSpeed Insights、モバイルフレンドリーテスト、安全なブラウジングのテストなどのツールが役立ちます。

外部リンクの監視

  • 不自然な外部リンクがペナルティの原因になることがあります。Google Search Consoleの[リンク]セクションや、外部リンクを分析する第三者ツールを使用して、あなたのサイトへのリンクを監視し、不自然またはスパムと思われるリンクがないか確認します。

内容とユーザー体験の評価

  • コンテンツがGoogleの品質ガイドラインに適合しているか、ユーザー体験が最適化されているか確認します。これには、重複するコンテンツ、過度の広告、ユーザーにとって有益でないページなどがないかチェックします。

ペナルティが疑われる場合、問題の原因を特定し、Googleのガイドラインに従って速やかに修正することが重要です。手動アクションの場合は、問題を修正した後にGoogleに再審査をリクエストすることができます。アルゴリズムペナルティの場合は、問題の修正後に次のアルゴリズム更新時に改善が見込まれます。

まとめ

本記事では、手動ペナルティとアルゴリズムペナルティを受けるまでの必要な3つのステップについて説明してきました。

次の記事では、Googleのガイドラインに照らし合わせ、具体的な事例を挙げてペナルティがどのように課せられるかを詳しく解説しています。「第6回 Googleペナルティとは-ソーシャルメディアの波に乗るも…Googleペナルティがもたらすサイトトラフィックへの影響」も合わせてご覧ください。

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